君を傷つけたのが僕だとしても・・・
「大丈夫か? 俺が付いてる!!
それでよかったんちゃうんか!?
別れるのはその後でも
よかったんちゃうんか!!」


「悠次!?」


「なんではっきり言ったんや!!
なんで癌のことを、
胸のことを理由にしたんや!!

なんで・・・

なんでもっとやさしく
したらんかったんや・・・

そんなこと理由にしたら、
伊織は立ち直られへんやろ・・・」



「おまえ・・・
癌のこと知ってたんか・・・?」


「・・・・・」


悠次は菅谷の胸ぐらをスッと離し、
力なくその場にへたり込んだ。




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