君を傷つけたのが僕だとしても・・・
「悠次くんは伊織を愛してる。」


「悠次が・・・?」


「過去に何があったか知らんけど、
そんなこともうええやろ?
あの子はあんたを想ってる。
伊織を一番に考えてる。

あんたもわかってるんやろ?
あれは同情や罪悪感じゃない。」


「・・・・・」


「だから死ぬんやったら、
悠次くんに断ってからにしなっ!!
すいません、死にますって言ってみい!!」


「・・・・・」


「それでもまだそんなこと言うなら、
あんたはそこまでの女や。」


そう言って雅美は病室を出て行った。




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