君を傷つけたのが僕だとしても・・・
そういえば今まで、
まともなデートって
あんまりしたことないんよなぁ・・・


自分の体にコンプレックスが
あるから、今まで自分から
誰かを誘うなんてなかったし・・・


伊織にとって、菅谷さんとのデートは
特別なものなんや・・・



俺は昨日の伊織の言葉を思い出した。


『もう邪魔せんといて!!』


あいつ笑ってなかった・・・
あんな泣きそうな顔見たん初めてや・・・



もう邪魔されたくないよな・・・



俺は俯き拳を握り締めた。






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