【短編】キスからはじまる
「俺、結構前から神山のこと……好きなんだよね」

耳元でそう囁く

「神山……いや、愛美は?」

私の下の名前で呼ばれると全身が赤く火照った

いや〜、私恥ずかしいよ
「愛美?」

ずっと貴嶋君の顔を見ようとしない私に

優しい笑みを浮かべると
私の顔を貴嶋君は両手掴んで

「早く言わないと口、塞ぐよ?」

「え?///てか、貴嶋君こんなキャラだっけ?」

「いつもは優等生演じてるけど、愛美は特別だから」


貴嶋君……

私、私ね
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