縁隔操作(えんかくそうさ)
なるほど。頭の悪い俺にもやっと分かって来た。と同時に、俺の頭の中に稲妻が走ったような気がした。このロボット技術が完成したら、隣の家のあの女の子、彼女にも使えるようになるんじゃ?
俺は思い切って森島教授にその事を話した。教授はしばらく黙って聞いていたが、またホッホッホッと女みたいな笑い声を上げた。
「なるほど、それがあなたの方の交換条件というわけですか」
「い、いえ、条件なんて、そんな図々しい事じゃなくて、だから何と言うか、あの……」
「いやいや、分かりました。どのみち今回の実験がうまく行けば、次はもっと大規模な実証実験があります。あなたのお話を聞いた限りでは、そのお隣のお家のお嬢さんも十分被験者の資格があります。いいでしょう!あなたが今回の実験に協力してくれたら、必ずそのお嬢さん、あなたの想い人に次の実験のロボットを提供いたします。では契約成立ですね。ホッホッホッ……」
「いや、だから、想い人とかじゃなくて、いや、あの、その子はただのお隣さんで、俺は名前も知らないし……もう!聞いてんですか?」
後はもう俺が何を言おうがわめこうが、森島教授はニコニコと笑っているだけだった。
俺は思い切って森島教授にその事を話した。教授はしばらく黙って聞いていたが、またホッホッホッと女みたいな笑い声を上げた。
「なるほど、それがあなたの方の交換条件というわけですか」
「い、いえ、条件なんて、そんな図々しい事じゃなくて、だから何と言うか、あの……」
「いやいや、分かりました。どのみち今回の実験がうまく行けば、次はもっと大規模な実証実験があります。あなたのお話を聞いた限りでは、そのお隣のお家のお嬢さんも十分被験者の資格があります。いいでしょう!あなたが今回の実験に協力してくれたら、必ずそのお嬢さん、あなたの想い人に次の実験のロボットを提供いたします。では契約成立ですね。ホッホッホッ……」
「いや、だから、想い人とかじゃなくて、いや、あの、その子はただのお隣さんで、俺は名前も知らないし……もう!聞いてんですか?」
後はもう俺が何を言おうがわめこうが、森島教授はニコニコと笑っているだけだった。