お隣サンは元彼クン
もう一つの再会
果歩から言われた通り、次の日も、そのまた次の日も化粧してスーパーやら、散歩やら行ったけど、アパートの廊下でなんて全く会わなくて。


ただ物音は、するからいるのだけは、わかっていた。ベランダから見える202の駐車場には、いつも昼間、車がとまっている。

一体、柊二は何の仕事をしてんだ?

昼間いるくせに、隣にいるくせに全然会わないもんだな。


変だけど、なんかムカついた。


電話が鳴りでると、母からだった。
今日は仕事が休みだから、お昼ごはんを買って持ってくるわと、声が弾んでいた。孫に会うのが今の一番の楽しみらしい。


『拓ーー!ばぁば、お昼持って来てくれるって☆なんだろねー楽しみだねぇ』


私は、のん気に昼ごはんの事を考えていたんだ。


その頃、アパートの1階付近で、何が起きてるのかも知らず…


『ばぁば遅いねぇ拓。ばぁばんちから、10分くらいで着くのにねぇ』


『おなかすいたねぇもうちょっと待ってようね!』


ったく何してんだか。


その頃1階では…

もう一つの再会があっていた…
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