お隣サンは元彼クン
『そうだけど。わかってて来たんじゃないの?』
その時の、私は全く、お隣サンなんかとは思ってなくて、そいつが、私を訪ねて来たんだと思っていた。
『でも表札…』
彼は言った。
『あっ…あたし結婚したのよ。子供は今寝てる。』
っていうか、そんなん言ってる場合じゃないし。用を聞かなくちゃ。
『いや、そんな事は、どうでもいいんだけど…何の用?』
私が聞くと彼は言った。
『隣に引っ越してきた前田柊二です。よろしく。』
『は?何の冗談?嘘でしょ』
『いや、こっちのセリフだし。嘘だろ。何でここ、お前んちなわけ!』
『あたしの方が先に住んでんのよ!わかった誰かに、あたしがここに住んでるって聞いたんでしょ』
『どんだけ、自意識過剰だよ。お前。』
『普通に知ってたら引っ越してくるわけねぇだろが』
『とりあえず、そゆことだから。じゃな。』
その男は、そう言うと自分の部屋に戻って行った。
そして、隣の家のドアが閉まった。
確かに、隣りに入っていった…となりに。
前田 柊二 男 25歳。
学生時代5年間付き合っていた私の元彼。
そして今日隣りに越してきた、お隣サン。
ありえるか普通。ありえんだろ普通。
その時の、私は全く、お隣サンなんかとは思ってなくて、そいつが、私を訪ねて来たんだと思っていた。
『でも表札…』
彼は言った。
『あっ…あたし結婚したのよ。子供は今寝てる。』
っていうか、そんなん言ってる場合じゃないし。用を聞かなくちゃ。
『いや、そんな事は、どうでもいいんだけど…何の用?』
私が聞くと彼は言った。
『隣に引っ越してきた前田柊二です。よろしく。』
『は?何の冗談?嘘でしょ』
『いや、こっちのセリフだし。嘘だろ。何でここ、お前んちなわけ!』
『あたしの方が先に住んでんのよ!わかった誰かに、あたしがここに住んでるって聞いたんでしょ』
『どんだけ、自意識過剰だよ。お前。』
『普通に知ってたら引っ越してくるわけねぇだろが』
『とりあえず、そゆことだから。じゃな。』
その男は、そう言うと自分の部屋に戻って行った。
そして、隣の家のドアが閉まった。
確かに、隣りに入っていった…となりに。
前田 柊二 男 25歳。
学生時代5年間付き合っていた私の元彼。
そして今日隣りに越してきた、お隣サン。
ありえるか普通。ありえんだろ普通。