お隣サンは元彼クン
アイツの香り
南、俺やっぱ、お前じゃなきゃダメだわ…
あたしも柊二の事が、ずっと忘れられなかった。
柊二

柊二大好き
南っ

『南』
『みーなーみ』
『おいっ南、いい加減起きろ』
『は?』
『お前、目覚まし止めて二度寝してんぞ』
『司…ウソっ!!!夢?』
『残念ながら二度寝は夢じゃねぇぞ。寝呆けてんなお前。今日は弁当は、いいから行ってくるぞ!早く拓に、朝飯食わせてやれ。おねぼさん、行ってきます』
『行って…らっしゃい』


我ながら、なんちゅう夢だ。果歩やら、お母さんが色々言ったからだ。
もう…朝から疲れた。


『拓ぅゴメンねぇママ寝坊しちゃった!おなかすいたね!おわびに今日は天気いいし、お昼から公園に、お散歩行こうねっ』
拓は無邪気にキャッキャッと笑った。


その日の午後…
とりあえず、公園だけど化粧していこう。
会わないとは思うけど、いちおね、いちお!って自分に言い聞かせるのも、なんかムナシイな。
『楽しかったねぇ公園!!今日はママも友達できちゃったよ!拓、また行こうね!』
なんて拓に話かけながら、アパートの階段を登りきった時だった。
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