お隣サンは元彼クン
『はやっもう出来たの?』
『あぁデッサンだけだからな。こんなもんだよ』


もう終わっちゃった…
帰んなきゃだよね〜

『あっちで茶でも飲んでけよ』
リビングに案内された。
いがいとキレイ。ソファの横には懐かしいギターが飾ってあった。

拓が、すかさずギターの所へ行きイタズラしようとしていた…
『ダメ!拓!』
私が大きな声を出すと拓はびっくりして泣きだした。

柊二は泣いてる拓の横でギターを弾きだした。
あの曲だ。
拓はピタっと泣きやんだ。『あたし怒ってないよ』
って言ったら柊二がクスっと笑った。
そしたら、あの曲から違う曲に変わった…
『ハッピバースデートゥーユーハッピバースデートゥーユーハッピバースデーディアみなみ〜ハッピバースデートゥーユー』


覚えててくれた。

『はい!拓プレゼント』
『えっ何で?あたしにじゃないの?』
拓には大きなおもちゃをプレゼントしてくれた。
『モデルのバイト料だよ』『そんなんよかったのに…ありがと』
『ホントはさコンクール来月なんだよ。だから、もっと先でも十分間に合ったんだけど、こうでもしなきゃ南の誕生日祝ってやれねぇだろ。だから今日にした』
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