お隣サンは元彼クン
仕事の人か…

少しホッとした。

『いつ行くの?』
『荷物まとめたら…』
『だからいつ?』


『1週間後』
『1週間?』
『ホント急なんだけどさ。けっこう早く来いって、急かされてて。マジばたばたすると思う。1週間。』

『そう。マジで嵐のように去っていくんだね柊二は。』
ヤバっ柊二の顔まともに見れない。

泣いちゃダメだ。

『じゃあ1週間荷造り頑張って。』
『ん』
『バイバイ』


私は柊二に、そう告げると逃げるように部屋に戻った。
早く帰らないと涙がこぼれそうだった。


引き止める事も、ついて行く事もできない。


答えはサヨナラしかないんだ…
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