お隣サンは元彼クン
そう言って私達は別れた。

次の日はいつもと変わらない朝だった。

お弁当を作っていると、めずらしく拓が早くに起きてきた。

しばらくすると、隣の家の玄関が閉まる音がした。

司が、それに気付き、拓を抱っこしてベランダに向かった。
『拓ぅここからバイバイしよーなー南も来いよ』
司が私を呼ぶ。
私も走ってベランダに行った。
柊二が車に向かって歩いていた。
『柊二ーー元気でねぇ頑張ってね!絶対有名になって帰ってきなよ!!』
私は大声で叫んだ。そして司と拓と3人で、いっぱいいっぱい手をふった。

柊二は笑顔で、こっちをむいた。いっぱい手をふってくれて、私の言った事に、わかったとガッツポーズをした…


柊二はNYに旅立った。


神様がくれたプレゼントのような私の恋は終わりを告げた。
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