お隣サンは元彼クン
イタズラorプレゼント?
私は、さっき起こった事を思いだしてた。

あの柊二が隣に引っ越してきた…

私は今日の夕飯のカレーを、ゆっくりゆっくりかきまぜる。


『ただいまー』
ビクッとして体が固まった
『あっおかえりぃ』
別に変な事してたわけじゃなくて、ただ考えてただけなのに、変なドキドキ感。
玄関までパパを迎えに行った拓を抱っこして司がキッチンに来た。


『おい、電気ついてたぞ。』
と司がワクワクした顔で、あたしに言った。
『何が?』
『何がって隣だよ隣202!朝から引っ越しの車来てたもんなぁ今日から住んでんだな。』
キターー、早速その話題かよ。やべー話そらしたい。
『なぁ、挨拶とか来たか?』
『えっあぁ挨拶…うん来た。さっき。』
『マジでぇ?どんな人だった家族連れか?一人か?』
『あっ…男の人、一人だった』
『若い?中年?』
『ん、若かった。あたしと同じくらいかな…』
『へぇ〜俺も会ったら挨拶しとかなきゃな』
『うん、そうね』

ってそうじゃねー!!!
なんで、あたしホントの事言わないんだ。普通に知らない人が引っ越してきたみたいな言い方しちゃったし。
別に、そうそうそれが中学の時の同級生でさぁとか
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