ありえない彼氏
私たちはしばらく抱きしめあった後、佳織たちが届けてくれた鞄を持って、しっかりと手を繋ぎながら学校を出た。
「そういえば保健室の先生は?」
「あぁ、なんか俺が保健室行ったら、何も言わずに笑って出て行っちゃった。」
学校からの帰り道。
「すぐ戻ってくる」と言っていたはずの先生がいなかったことについて聞いてみると、「俺らに気つかってくれたのかなー」なんて笑いながら言う翔太。
そうだとしたら今度お礼言いに行かなくちゃ……。
先生の顔を思い浮かべながら、とりあえず心の中でお礼を言っておく。
すると翔太がむすっとした顔で私を見つめてきた。
「…今、俺といるのに先生のこと考えたでしょ……。」
「え、え…?」
「俺、部活休んで由香といるのに……。」
そう言うと翔太は寂しそうな表情をしながらそっぽを向いてしまった。
「そういえば保健室の先生は?」
「あぁ、なんか俺が保健室行ったら、何も言わずに笑って出て行っちゃった。」
学校からの帰り道。
「すぐ戻ってくる」と言っていたはずの先生がいなかったことについて聞いてみると、「俺らに気つかってくれたのかなー」なんて笑いながら言う翔太。
そうだとしたら今度お礼言いに行かなくちゃ……。
先生の顔を思い浮かべながら、とりあえず心の中でお礼を言っておく。
すると翔太がむすっとした顔で私を見つめてきた。
「…今、俺といるのに先生のこと考えたでしょ……。」
「え、え…?」
「俺、部活休んで由香といるのに……。」
そう言うと翔太は寂しそうな表情をしながらそっぽを向いてしまった。