ありえない彼氏
みんなが、それがどうしたという表情で見つめる中、委員長は続ける。
「今度の文化祭で1位をとらなければ、総合優勝ができない!幻の『学食スペシャルメニュー』が食べられないんだ!!」
「だからそれがどうした。」
あまりにしょうもない理由に、呆れた佳織がすかさずつっこむと、クラスのみんながうんうんと頷く。
「どうしたもこうしたもない!!必ずや優勝して『学食スペシャルメニュー』を食べるんだ!!」
委員長は自分の欲望丸出しで叫ぶと再びバンッと机を叩いた。
見えないように手をさするのが見えた私は
(…やっぱり痛いんだ)
と思いながら、隣で委員長に全く見向きもせずに私の手で遊び続ける翔太に視線を移した。
「今度の文化祭で1位をとらなければ、総合優勝ができない!幻の『学食スペシャルメニュー』が食べられないんだ!!」
「だからそれがどうした。」
あまりにしょうもない理由に、呆れた佳織がすかさずつっこむと、クラスのみんながうんうんと頷く。
「どうしたもこうしたもない!!必ずや優勝して『学食スペシャルメニュー』を食べるんだ!!」
委員長は自分の欲望丸出しで叫ぶと再びバンッと机を叩いた。
見えないように手をさするのが見えた私は
(…やっぱり痛いんだ)
と思いながら、隣で委員長に全く見向きもせずに私の手で遊び続ける翔太に視線を移した。