ありえない彼氏
「ん?あぁ由香に翔太くん。おはよう。」


お父さんはキスをやめるとニコッと笑い、カウンターに入ると慣れた手つきで料理の下準備を始めた。


私の家は二階建てで、一階では喫茶店をしていて、お父さんとお母さんで営業している。


翔太は隣の家で両親共働き。


親同士が仲良しだったため、昔から忙しかった翔太の親の代わりに、私の親がよく面倒を見ていた。

そして今も、毎朝私を起こしに来ては朝食を食べて学校に行く、という充実ライフを送っている。


「ごちそうさま!今日もご飯、おいしかったです!」


翔太は何も残すことなくきれいになったお皿を洗うと、鞄を持った。



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