ありえない彼氏
ありえない彼氏とクリスマス
文化祭も終わり、抱きつく翔太をひきずりながらの生活も落ち着いた頃。
街ではこの時期お決まりのメロディーが鳴り響いていた。
「由香、今年どうするの?」
「…へ?」
お昼休み。
練習試合が近いらしく、部活のミーティングに行ってしまった翔太と斉藤くん。
久しぶりに佳織とお弁当を食べていると突然尋ねられ、おもわず聞き返す。
「“へ?”じゃないわよ!ク・リ・ス・マ・ス!!」
「…あぁっ!」
私が声を上げると、「はぁ…」と呆れた表情で見つめる佳織。
(そんなに呆れなくても……)
なんて思う自分だけれど、実際、佳織に言われるまで忘れていた。
街ではこの時期お決まりのメロディーが鳴り響いていた。
「由香、今年どうするの?」
「…へ?」
お昼休み。
練習試合が近いらしく、部活のミーティングに行ってしまった翔太と斉藤くん。
久しぶりに佳織とお弁当を食べていると突然尋ねられ、おもわず聞き返す。
「“へ?”じゃないわよ!ク・リ・ス・マ・ス!!」
「…あぁっ!」
私が声を上げると、「はぁ…」と呆れた表情で見つめる佳織。
(そんなに呆れなくても……)
なんて思う自分だけれど、実際、佳織に言われるまで忘れていた。