ありえない彼氏
「二人ともあれだけ人前でいちゃついてると、実際どこまでいってるのかって気になるのよねー。」

「気にならないでしょ!そんなこと!!」


私はいつ噴出すかわからないココアを飲むのを止め、佳織を見る。

佳織は赤くなる私を楽しむかのように笑いながら眺めていた。


「……で、したの?」

「してません!!!」


大声で言い返すと、近くの数人にちらちらと見られる。

佳織は少し意外そうな顔をした後、さっきよりも楽しそうな表情を浮かべた。


……意外そうな顔で見るな、バカー!!


恥ずかしさで真っ赤になってしまった顔を俯かせると、ちょうどドアが開き、翔太たちが入ってきた。

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