ありえない彼氏
翔太は私の髪を指に巻きつけたり、頬をつついたりして、まったく動く気配がない。


「…翔太…いいかげんどいてくれない?」


「えー、やだ。」


体を押しても全く動かない。


……でかい体しやがって!!


翔太はバスケ部に入っていて、そのせいか、やたらと身長が高い。


「ちょっと、どいてくれなかったら起きられないでしょ!」


「えー…じゃあキスする。」


顔を近づけてくる翔太。

私は慌てて押し返す。



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