ありえない彼氏
「んっ……!」


いつもより熱い唇。

唇の間から漏れてしまった声に顔が赤くなる。


翔太は無理矢理私の口をこじ開けると、熱い舌をねじ込んできた。

「…んっ……ふ…ぁ……」


顔を離そうとしても、後頭部にある翔太の手がそれを許さない。

口内では熱い舌が暴れていて。

こんな弱ってる体のどこからこんな力を出せるの…!!


体からは徐々に力が抜けていき、ほとんど翔太にもたれかかるような状態になっていた。

「…っは……しょ、う…んぁ…」


いつもより甘く、深く、激しいキス。


さすがに苦しくなり、翔太の胸をペシペシと叩くとゆっくりと唇が離れた。


「…由香、かわいい……。」


ふにゃっと笑いながら、私の頬をなでる翔太。



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