ありえない彼氏
卵を取り出し、順番に他の材料を混ぜていく。

できた生地を型にながしてレンジに入れて時間をセットし、しばらく待つと、『チンッ』と軽快な音が鳴り響いた。

私はそっとレンジからそれらを取り出す。


「…うん、上手にできたっ。」



私が作っていたもの。

それは翔太の大好物でもあるプリン。


製菓部で以前教えてもらったプリンの簡単レシピを思い出しながら作ってみたのだ。


これなら具合が悪いときでも食べられるはずだよね…。


出来上がったプリンを冷蔵庫で冷やし、その間に食器の後片付けをしていく。


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