ありえない彼氏
着替えて下に行くと、カウンターに座りながら食パンをかじる翔太の姿と、コーヒーを飲んでいるお母さんの姿があった。


「あら由香。あはよう。」


「…おはようお母さん…。」


私が翔太の横に腰掛けると、目の前においしそうな朝食が出される。


「…いただきます。」



もそもそと食べ始めると、コーヒーのおかわりを入れていたお母さんが近づいてきた。


「由香、どうしたの?そんな不貞腐れた顔して。」


「…別に。」


ぼそっと答えてからカフェオレを飲む。

すると翔太が楽しそうに笑って、さらりと言った。



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