俺の彼女はインベーダー
かろうじて首を回すと、池の石橋の上にいる方のイケスカンダル人が俺の方に向けて同じように手を伸ばしている。どうやら桂木二尉の言っていた事が当たっていたようだ。これはテレキネシスとか言う超能力に違いない。するとこいつらは超能力者なのか?いや、ラミエルの星の科学力なら、超能力者を人為的に作り出す事だって不可能じゃないかもしれない。
「アアアッ……」というラミエルのうめき声がふと途切れ、ラミエルは一瞬ぐったりと麻耶の腕によりかかり、そして数秒後に頭をふるふると振りながら視線を上げた。そして池の石橋の上にいる方のイケスカンダル人を見、そして心底驚愕した様子で悲鳴に近い大声で叫んだ。
「あ、あなたは……ロサ・テレキネシス・アン・ブートゥン!な、なら、そちらの方は……」
ラミエルは東屋の方のツインテールの子に向き直りながら叫んだ。
「ロサ・テレキネシス・アン・ブートゥン・プチ・スール、ですね?」
「ロサ……テ……あ!いてて」
俺はラミエルの言った言葉を繰り返そうとして下を噛んでしまい、顔がくしゃくしゃになった。俺の背後で二尉と麻耶が案の定「いたっ!」「アチチチ」と声を上げていた。この二人も舌を噛んだな、やっぱり。俺はラミエルに訊いてみた。
「ラミエル、あの二人を知っているのか?」
ラミエルはレジャーシートの上でかろうじて上体を起こすと、震える声で答えた。
「あの背の高い方のお方だけは、何度か話を聞いた事がある程度ですが。あの方は私の惑星の、超能力者を養成する特殊な教育機関のエリートなのです。わたしたちはそこを『学園都市』と呼んでいました」
「ラミエル!自分の惑星の事を思い出したのか?」
「はい、早太さんや麻耶ちゃんと行った地球征服作戦の事も、その後の事も全て……」
「だから申し上げましたでしょ?記憶を戻して差し上げる、と。感謝していただきたいぐらいですわ」
と、背の高い、髪の長い方の新しい地球征服要員は俺たちに優越感丸出しの口調で言った。ツインテールの子がゆっくりと彼女の方へ歩み寄る。その肩を抱くように引き寄せながら、髪の長い方のイケスカンダル人は言葉を続けた。
「アアアッ……」というラミエルのうめき声がふと途切れ、ラミエルは一瞬ぐったりと麻耶の腕によりかかり、そして数秒後に頭をふるふると振りながら視線を上げた。そして池の石橋の上にいる方のイケスカンダル人を見、そして心底驚愕した様子で悲鳴に近い大声で叫んだ。
「あ、あなたは……ロサ・テレキネシス・アン・ブートゥン!な、なら、そちらの方は……」
ラミエルは東屋の方のツインテールの子に向き直りながら叫んだ。
「ロサ・テレキネシス・アン・ブートゥン・プチ・スール、ですね?」
「ロサ……テ……あ!いてて」
俺はラミエルの言った言葉を繰り返そうとして下を噛んでしまい、顔がくしゃくしゃになった。俺の背後で二尉と麻耶が案の定「いたっ!」「アチチチ」と声を上げていた。この二人も舌を噛んだな、やっぱり。俺はラミエルに訊いてみた。
「ラミエル、あの二人を知っているのか?」
ラミエルはレジャーシートの上でかろうじて上体を起こすと、震える声で答えた。
「あの背の高い方のお方だけは、何度か話を聞いた事がある程度ですが。あの方は私の惑星の、超能力者を養成する特殊な教育機関のエリートなのです。わたしたちはそこを『学園都市』と呼んでいました」
「ラミエル!自分の惑星の事を思い出したのか?」
「はい、早太さんや麻耶ちゃんと行った地球征服作戦の事も、その後の事も全て……」
「だから申し上げましたでしょ?記憶を戻して差し上げる、と。感謝していただきたいぐらいですわ」
と、背の高い、髪の長い方の新しい地球征服要員は俺たちに優越感丸出しの口調で言った。ツインテールの子がゆっくりと彼女の方へ歩み寄る。その肩を抱くように引き寄せながら、髪の長い方のイケスカンダル人は言葉を続けた。