俺の彼女はインベーダー
「わたくしのいもうとであるこの子はテレパシーの使い手ですの。脳内の情報操作を解除するぐらい、簡単な事ですわ」
なるほど、髪の長い方がテレキネシス、ツインテールの方がテレパシーという超能力の使い手というわけか。惑星でもトップクラスの超能力者を二人も送りこんで来たということは、向こうの人類も本気でかかってきたらしい。
この状況ではどうでもいい事には思えたのだが、妙に気になったので俺はラミエルに訊いてみた。
「ところで、その『学園都市』って、あちこちに馬鹿でかい風力発電の風車が立ってるか?」
「あれ、早太さん、どうして知っているんですか?この前行った時に、あそこへは寄らなかったはずですが?」
「いや……何となく、そんな気がしただけで。どうでもいい事だな、今は。それにあの二人は姉妹なのか?」
「いえ、学園都市の伝統で、超能力者養成コースには上級生と下級生が義理の姉妹のちぎりを交わすという風習があると聞いています。あの方はその有力なグループの二年生で……」
そこで、髪の長い方の子が口をはさんだ。
「あら、そこまで知っていていただけたなんて光栄ですわ。わたくしの本名はサチエル。でも、ラミエルさん、一つだけ訂正させて下さい。わたくしのおねえさまは最近無事にご卒業なさいましたので、今はわたくしが当代のロサ・テレキネシス、そしてこの……」
そう言ってその宇宙人、サチエルはツインテールの方をぐっと自分の体に引き寄せて言葉を続ける。
「わたくしのいもうと、ユミエルが今のロサ・テレキネシス・アン・ブートゥンにそれぞれ昇格しておりましてよ」
「まあっ!」
ラミエルは例によって素っ頓狂な声を上げたかと思うと、レジャーシートの上でぴょんと跳ねるように正座の格好に座り直した。地面に両手をついて深々とお辞儀をしながら言う。
「それは、おめでとうございます!」
なるほど、髪の長い方がテレキネシス、ツインテールの方がテレパシーという超能力の使い手というわけか。惑星でもトップクラスの超能力者を二人も送りこんで来たということは、向こうの人類も本気でかかってきたらしい。
この状況ではどうでもいい事には思えたのだが、妙に気になったので俺はラミエルに訊いてみた。
「ところで、その『学園都市』って、あちこちに馬鹿でかい風力発電の風車が立ってるか?」
「あれ、早太さん、どうして知っているんですか?この前行った時に、あそこへは寄らなかったはずですが?」
「いや……何となく、そんな気がしただけで。どうでもいい事だな、今は。それにあの二人は姉妹なのか?」
「いえ、学園都市の伝統で、超能力者養成コースには上級生と下級生が義理の姉妹のちぎりを交わすという風習があると聞いています。あの方はその有力なグループの二年生で……」
そこで、髪の長い方の子が口をはさんだ。
「あら、そこまで知っていていただけたなんて光栄ですわ。わたくしの本名はサチエル。でも、ラミエルさん、一つだけ訂正させて下さい。わたくしのおねえさまは最近無事にご卒業なさいましたので、今はわたくしが当代のロサ・テレキネシス、そしてこの……」
そう言ってその宇宙人、サチエルはツインテールの方をぐっと自分の体に引き寄せて言葉を続ける。
「わたくしのいもうと、ユミエルが今のロサ・テレキネシス・アン・ブートゥンにそれぞれ昇格しておりましてよ」
「まあっ!」
ラミエルは例によって素っ頓狂な声を上げたかと思うと、レジャーシートの上でぴょんと跳ねるように正座の格好に座り直した。地面に両手をついて深々とお辞儀をしながら言う。
「それは、おめでとうございます!」