俺の彼女はインベーダー
いきなり丁寧なあいさつをされて面食らった表情のサチエルとユミエルは、つられてラミエルの正面にあわてて揃ってちょこんと正座した。すぐそばにいた俺も、ついつられてラミエルの隣に同じように正座してしまった。ラミエルがもう一度深々と頭を下げながら言った。
「ご昇格、まことにおめでとうございます。わたし、ずっとこの地球にいましたので、全然知りませんでして」
「あ、いえ、これはどうも、ご丁寧に、恐れ入ります」
サチエルがそう言いながらこちらも深々とお辞儀を返す。ユミエルもあわててそれに合わせて頭を下げる。ラミエルが頭を上げてサチエルに訊く。
「それで、新しいプチ・スールの方は今回はご一緒ではないんですか?」
サチエルがちらりとユミエルの顔を見ながら苦笑を浮かべながら答える。
「いえ、それが、この子、まだ自分のいもうとを持っておりませんの。早く決めなさいと、いつも口を酸っぱくして言っていますのに」
ユミエルはちろりと舌を出して笑いながら「テヘヘ……」。ラミエルがユミエルを見つめながら言う。
「あら、こんな可愛らしい方ならいくらでもお相手は見つかると思うんですが。ねえ、早太さんもそう思いませんか?」
「え?」
いきなる話を振られて俺は戸惑った。で、改めてユミエルという子を見ると、確かに可愛いと言えば可愛い。サチエルの方が大人びたクール・ビューティなら、こっちはまだ少女っぽい感じだが。
「あ、ああ、確かに、引く手あまただろうな……いや、待て、ラミエル。それは相手が男ならの話だろ。俺の感想は、その件の参考にはならんと思うが」
「きゃあ!恥ずかしいですう、おねえさま」
ユミエルは少しうれしそうな口調で言いながらサチエルにもたれかかる。サチエルは右手をひらひら俺に向けて振りながら言う。
「もう!地球の殿方はお口がお上手ですのね!」
それから、俺とラミエルと、サチエル、ユミエルは声をそろえて笑った。
「アハハハハ」
「オホホホホ」
「おい!」
「ご昇格、まことにおめでとうございます。わたし、ずっとこの地球にいましたので、全然知りませんでして」
「あ、いえ、これはどうも、ご丁寧に、恐れ入ります」
サチエルがそう言いながらこちらも深々とお辞儀を返す。ユミエルもあわててそれに合わせて頭を下げる。ラミエルが頭を上げてサチエルに訊く。
「それで、新しいプチ・スールの方は今回はご一緒ではないんですか?」
サチエルがちらりとユミエルの顔を見ながら苦笑を浮かべながら答える。
「いえ、それが、この子、まだ自分のいもうとを持っておりませんの。早く決めなさいと、いつも口を酸っぱくして言っていますのに」
ユミエルはちろりと舌を出して笑いながら「テヘヘ……」。ラミエルがユミエルを見つめながら言う。
「あら、こんな可愛らしい方ならいくらでもお相手は見つかると思うんですが。ねえ、早太さんもそう思いませんか?」
「え?」
いきなる話を振られて俺は戸惑った。で、改めてユミエルという子を見ると、確かに可愛いと言えば可愛い。サチエルの方が大人びたクール・ビューティなら、こっちはまだ少女っぽい感じだが。
「あ、ああ、確かに、引く手あまただろうな……いや、待て、ラミエル。それは相手が男ならの話だろ。俺の感想は、その件の参考にはならんと思うが」
「きゃあ!恥ずかしいですう、おねえさま」
ユミエルは少しうれしそうな口調で言いながらサチエルにもたれかかる。サチエルは右手をひらひら俺に向けて振りながら言う。
「もう!地球の殿方はお口がお上手ですのね!」
それから、俺とラミエルと、サチエル、ユミエルは声をそろえて笑った。
「アハハハハ」
「オホホホホ」
「おい!」