俺の彼女はインベーダー
翌朝、防衛省内の食堂で朝飯を食べていると、桂木二尉が手に何か小さな物を抱えてルンルン気分で俺の方にやって来た。よく見ると、それはスナック菓子のおまけについているプラスチックの小さな人形だった。ずいぶん昔のリアルロボットアニメに出てくる宇宙兵器だ。いわゆる食玩というやつ。もういい年こいて、こんな物に凝っているのか、この人は。
「早太君、おっはよう!ねえねえ、これ見てよ!30個目でやっと出たのよ」
「何ですか、それ。ロボットじゃなくて宇宙船みたいですが?」
「だから、あのロボットを運ぶ宇宙戦艦よ。敵のイケメンのキャラが『木馬』って呼んでてね……」
次の瞬間、俺と二尉は同時にアッと叫んだ。俺はあやうく味噌汁を口から吹き出しそうになった。
「桂木さん!この前、何か新兵器が日本に運ばれてくると言ってませんでした?それも俺たちの作戦用の兵器が」
「それじゃ、木馬というのは、その輸送船の事だったわけ?」
その日は土曜日だったので、早速ラミエルと麻耶も防衛省に呼び出され、俺たち四人は会議室で頭を突き合わせていた。桂木二尉が言うには、それが何かはまだ教えられないが、俺たちの地球防衛作戦に必要な新兵器を積んだ輸送船がこちらへ向かっている、という事だった。今日の夕方には到着するらしい。
「ああ、なるほど。赤い流星だか、彗星だかのセリフね。それにしてもまた、ずいぶん古いアニメを参考にしたわね」
麻耶が半分呆れたような口調で言う。今日は学校は休みだったらしく、こいつには珍しくジーンズとTシャツというラフな服装だ。ラミエルも色違いのジーンズとドレスシャツ。桂木二尉が上官に報告に言っている間、俺たちはその部屋のパソコンで関係ありそうな情報を集めていた。
「あら、あの二尉、意外と手回しがいいじゃない。もう護衛艦が晴海ふ頭に来てるわ」
麻耶がそう言ったので俺も画面をのぞいてみると、確かに「そよかぜ」という名の海上自衛隊の船が東京港に停泊している。なるほど、護衛艦と書いてあるからには、その輸送船を護衛に行くための船に間違いない。
「あ、それに、ほら、これ!」
麻耶が指差したパソコンのスクリーンにはこうあった。
「早太君、おっはよう!ねえねえ、これ見てよ!30個目でやっと出たのよ」
「何ですか、それ。ロボットじゃなくて宇宙船みたいですが?」
「だから、あのロボットを運ぶ宇宙戦艦よ。敵のイケメンのキャラが『木馬』って呼んでてね……」
次の瞬間、俺と二尉は同時にアッと叫んだ。俺はあやうく味噌汁を口から吹き出しそうになった。
「桂木さん!この前、何か新兵器が日本に運ばれてくると言ってませんでした?それも俺たちの作戦用の兵器が」
「それじゃ、木馬というのは、その輸送船の事だったわけ?」
その日は土曜日だったので、早速ラミエルと麻耶も防衛省に呼び出され、俺たち四人は会議室で頭を突き合わせていた。桂木二尉が言うには、それが何かはまだ教えられないが、俺たちの地球防衛作戦に必要な新兵器を積んだ輸送船がこちらへ向かっている、という事だった。今日の夕方には到着するらしい。
「ああ、なるほど。赤い流星だか、彗星だかのセリフね。それにしてもまた、ずいぶん古いアニメを参考にしたわね」
麻耶が半分呆れたような口調で言う。今日は学校は休みだったらしく、こいつには珍しくジーンズとTシャツというラフな服装だ。ラミエルも色違いのジーンズとドレスシャツ。桂木二尉が上官に報告に言っている間、俺たちはその部屋のパソコンで関係ありそうな情報を集めていた。
「あら、あの二尉、意外と手回しがいいじゃない。もう護衛艦が晴海ふ頭に来てるわ」
麻耶がそう言ったので俺も画面をのぞいてみると、確かに「そよかぜ」という名の海上自衛隊の船が東京港に停泊している。なるほど、護衛艦と書いてあるからには、その輸送船を護衛に行くための船に間違いない。
「あ、それに、ほら、これ!」
麻耶が指差したパソコンのスクリーンにはこうあった。