俺の彼女はインベーダー
 そんなやり取りを延々三十分も続けただろうか?子供の頃からの、いつものごとく、俺は妹に押し切られ、その計画の一員にされてしまった。

 さて話は決まった、と言うか、俺の意思など全く無視されて決められてしまったのだが、やおら現実的な問題が浮上した。
 まずラミエルを今晩どこに泊めるかという事。もう一つは彼女の服装だ。東京の繁華街に行けばアニメから抜け出してきた様な奇抜な格好で闊歩している連中がごろごろしているとは言え、彼女の宇宙服は上から下まで光り輝く銀色で、さすがに目立ち過ぎるだろう。街でその手の格好の連中から仲間だと思われてナンパされても困る。
 もっともこれは麻耶が即座に解決した。妹が肩から下げていたバッグの中から、なんと私服の着替えワンセットが出てきたのだ。二人は背格好がほとんど同じぐらいなのでラミエルにはぴったり合うだろう。
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