俺の彼女はインベーダー
第10章 残酷な上司のテーゼ
数日後、俺と麻耶、ラミエルの三人は桂木二尉に連れられて陸上自衛隊の朝霞駐屯地へ出かけた。この前横須賀港に輸送されてきた新兵器とやらが陸路でそこまで運ばれてきたとの事だ。朝霞というのは本来埼玉県の地名なのだが、相当広い敷地らしく正門部分は東京都練馬区にあった。東京の真ん中に一部とはいえ自衛隊の駐屯地があるとは俺は初めて知って驚いた。
正門を入ってすぐの場所には大きな建物があったが、そこを抜けて埼玉県側に深く入っていくとこれまた広く開けた場所があった。そこは演習場なのだそうで、奥の方にあるカマボコ型の倉庫みたいな建物に俺たちは二尉が運転するジープに乗ってたどり着いた。
中に入って地上2メートルほどの高さに鉄製の通路が渡してあり、やけに暗い中俺たちはその通路の真ん中までやって来た。二尉がどこかに向けて片手を振って合図をすると、突然バチッという大きな音がして、目がくらむような強烈なスポットライトが床の一部を照らした。
そこには片側に3つのでかいタイヤがついた、装甲車の下の部分みたいな物が見えていた。それから次々にバチッ、バチッと音がしてスポットライトがつき、徐々にその物体が全容を現わしてきた。
装甲車みたいな土台の上にずんぐりと丸い胴体が乗っていて表面は紫色に塗装されていた。胸にあたる部分の真ん中にまん丸い大きなランプみたいな物があって、青く光を発していた。アコーディオンみたいな表面の腕が二本、左右から下がっている。手の先の部分はマジックハンドみたいなハサミ型。最後のライトが照らし出した頭部には、大昔のブリキのオモチャみたいなでかい目が二つのロボットの顔。
高さは15メートルといったところ。まあ見かけは相当ダサいが、一応地球の科学水準からすれば巨大ロボットと言うべきなんだろうな。
正門を入ってすぐの場所には大きな建物があったが、そこを抜けて埼玉県側に深く入っていくとこれまた広く開けた場所があった。そこは演習場なのだそうで、奥の方にあるカマボコ型の倉庫みたいな建物に俺たちは二尉が運転するジープに乗ってたどり着いた。
中に入って地上2メートルほどの高さに鉄製の通路が渡してあり、やけに暗い中俺たちはその通路の真ん中までやって来た。二尉がどこかに向けて片手を振って合図をすると、突然バチッという大きな音がして、目がくらむような強烈なスポットライトが床の一部を照らした。
そこには片側に3つのでかいタイヤがついた、装甲車の下の部分みたいな物が見えていた。それから次々にバチッ、バチッと音がしてスポットライトがつき、徐々にその物体が全容を現わしてきた。
装甲車みたいな土台の上にずんぐりと丸い胴体が乗っていて表面は紫色に塗装されていた。胸にあたる部分の真ん中にまん丸い大きなランプみたいな物があって、青く光を発していた。アコーディオンみたいな表面の腕が二本、左右から下がっている。手の先の部分はマジックハンドみたいなハサミ型。最後のライトが照らし出した頭部には、大昔のブリキのオモチャみたいなでかい目が二つのロボットの顔。
高さは15メートルといったところ。まあ見かけは相当ダサいが、一応地球の科学水準からすれば巨大ロボットと言うべきなんだろうな。