俺の彼女はインベーダー
それから二時間後、俺たちは都内にある自衛隊中央病院にいた。ラミエルは生きていた。だが、異常な高熱を出してベッドの上で気を失ったまま、時々苦しそうなうめき声を出していた。ベッドのそばの椅子に座り、ラミエルの手を握りしめながら、俺はどうする事も出来ないでいた。
横から桂木二尉が俺を慰めるかのように言葉をかけてきた。
「脈拍や心拍数、血圧は心配ない程度まで回復しているわ。ただ、この高熱と体の変調の原因が分からないの。地球人の血液ではやはり合わなかった……その可能性も否定出来ない」
俺は無言でラミエルの手を握り続けた。ベッドの反対側では麻耶が座ってラミエルの様子を食い入るように見つめている。二尉の「今日のところは帰ったら?」という言葉も、俺たちの耳には全く届かなかった。二尉はあきらめたように、無言で病室から出て行った。
戦闘の疲れと、思いがけない展開から受けた精神的疲労が限界に達していたのだろう。麻耶はいつの間にかラミエルのベッドの隅に突っ伏して眠りこんでしまっていた。それを見つめているうちに、俺の意識も次第にかすんでいった。
どれぐらい眠っていたのだろう?俺は自分の手が何度も引っ張られる感覚で目を覚ました。窓からもう朝日が差し込んでいた。そして俺の手を引っ張っていたのは、ラミエルだった!
「ラミエル!気がついたのか!」
俺が大声をあげたので、麻耶も目を覚ました。ラミエルはまだ衰弱した様子だったが、ベッドの中からにっこりと笑って言葉を返してきた。
「はい!ご心配をかけてすみません。まだちょっと体がだるいけど、もう大丈夫です」
「わーん!ラミちゃ~ん」
早速麻耶がラミエルに抱きついた。俺は桂木二尉にラミエルの意識が戻った事を知らせるために、足早に部屋を飛び出した。
横から桂木二尉が俺を慰めるかのように言葉をかけてきた。
「脈拍や心拍数、血圧は心配ない程度まで回復しているわ。ただ、この高熱と体の変調の原因が分からないの。地球人の血液ではやはり合わなかった……その可能性も否定出来ない」
俺は無言でラミエルの手を握り続けた。ベッドの反対側では麻耶が座ってラミエルの様子を食い入るように見つめている。二尉の「今日のところは帰ったら?」という言葉も、俺たちの耳には全く届かなかった。二尉はあきらめたように、無言で病室から出て行った。
戦闘の疲れと、思いがけない展開から受けた精神的疲労が限界に達していたのだろう。麻耶はいつの間にかラミエルのベッドの隅に突っ伏して眠りこんでしまっていた。それを見つめているうちに、俺の意識も次第にかすんでいった。
どれぐらい眠っていたのだろう?俺は自分の手が何度も引っ張られる感覚で目を覚ました。窓からもう朝日が差し込んでいた。そして俺の手を引っ張っていたのは、ラミエルだった!
「ラミエル!気がついたのか!」
俺が大声をあげたので、麻耶も目を覚ました。ラミエルはまだ衰弱した様子だったが、ベッドの中からにっこりと笑って言葉を返してきた。
「はい!ご心配をかけてすみません。まだちょっと体がだるいけど、もう大丈夫です」
「わーん!ラミちゃ~ん」
早速麻耶がラミエルに抱きついた。俺は桂木二尉にラミエルの意識が戻った事を知らせるために、足早に部屋を飛び出した。