俺の彼女はインベーダー
第2章 史上最低の侵略
もう一つの問題、つまりラミエルをどこに住まわせるかは、これもあっさり解決した。俺の部屋だ。ラミエルがそう言った時、俺は本能的に処分すべきエロ本の現在位置を頭の中で確認していた。
が、実際は俺の期待とは違っていた。正確に言うと、俺の部屋の中でラミエルのあの赤い光の球体をテントぐらいの大きさで出現させ、彼女はその中で夜は寝ることになったのだ。ちなみにラミエル以外は、彼女の同意がない限り誰も光の球の内部には入ることができないそうだ。
麻耶はその夜は一度家に帰り、翌日朝八時に舞い戻って来た。今日は地球征服に向けての記念すべき最初の作戦会議なのだ。
「問題は資金ね」
開口一番麻耶が言う。今日はピンク色のタンクトップに革のミニスカートといういでたちだ。妙に胸を強調している気がしたが、それは今はどうでもいい。
「資金って……金だよな」と俺。
「当たり前でしょ。今の世の中何を始めるにしても先立つものはお金よ。ましてや、あたし達は地球征服という前人未到の偉業に挑戦するのよ!」
「あ、あの……」
と、ここでラミエルがおずおずと話に割って入った。
「わたしは地球征服要員ですから、この星の時間単位で、ええと……そう一ヶ月、一ヶ月に一回、資金を準備するための補給物資が届く事になってますが……」
麻耶がすかさず突っ込む。
「それを早く言ってよ!でいつ届くの?」
「第一回の補給は今日です」
「で、その補給物資って何?」
「たとえ原始的な文明の星でもたいていの所では経済的価値を持つと推測される金属で……ええとこの星での名称は……原子番号七十九とか、元素記号Auとか……」
が、実際は俺の期待とは違っていた。正確に言うと、俺の部屋の中でラミエルのあの赤い光の球体をテントぐらいの大きさで出現させ、彼女はその中で夜は寝ることになったのだ。ちなみにラミエル以外は、彼女の同意がない限り誰も光の球の内部には入ることができないそうだ。
麻耶はその夜は一度家に帰り、翌日朝八時に舞い戻って来た。今日は地球征服に向けての記念すべき最初の作戦会議なのだ。
「問題は資金ね」
開口一番麻耶が言う。今日はピンク色のタンクトップに革のミニスカートといういでたちだ。妙に胸を強調している気がしたが、それは今はどうでもいい。
「資金って……金だよな」と俺。
「当たり前でしょ。今の世の中何を始めるにしても先立つものはお金よ。ましてや、あたし達は地球征服という前人未到の偉業に挑戦するのよ!」
「あ、あの……」
と、ここでラミエルがおずおずと話に割って入った。
「わたしは地球征服要員ですから、この星の時間単位で、ええと……そう一ヶ月、一ヶ月に一回、資金を準備するための補給物資が届く事になってますが……」
麻耶がすかさず突っ込む。
「それを早く言ってよ!でいつ届くの?」
「第一回の補給は今日です」
「で、その補給物資って何?」
「たとえ原始的な文明の星でもたいていの所では経済的価値を持つと推測される金属で……ええとこの星での名称は……原子番号七十九とか、元素記号Auとか……」