俺の彼女はインベーダー
ほんの一時間後、俺達三人はラミエルの赤い球体に乗って海の上を飛んでいた。それも九州は鹿児島沖の海だ。
この球体というか宇宙船いったいどんな構造なのか、直径数メートルに膨らむと俺達三人が乗ってもけっこう広々と感じられるだけの内部スペースがある。
内部は赤い光で覆われていて、どこが天井だか床だかも分からなくなるのだが、不思議と体の安定性は保てた。俺たちは三人とも床と思える目に見えない平らな部分にひざを抱えて座っている。
ちなみに球体の内部に操縦装置のような物は何も見当たらず、動きはラミエルの手の上のコンパクト型スパコンで遠隔操作されているのだそうだ。
「着きました。ここです」とラミエル。
「海面を見れる?」と麻耶。
ラミエルが手の中のスパコンをちょこちょこといじると、突然床が消えて無くなった。俺はぎょっとして思わずラミエルの体にしがみついた。が、床は消えたのではなく透明になっただけらしい。
球体の真下の海面が手に取れそうなほどによく見える。幸いこの日は快晴。時刻は朝の十時ごろ。さすがに陸地からこれだけ離れると日本の海も綺麗に見える。俺が下の光景に見とれていると、麻耶に耳を?まれてラミエルの体から引き剥がされた。
「いつまでラミちゃんに抱きついてんのよ?エッチ!」
い、いや、そんなつもりは……と言いかけた俺には目もくれず麻耶がラミエルに尋ねる。
「この球体で海底まで潜れる?水深は三百四十五メートルってとこのはずだわ」
「それぐらいなら簡単です。まっすぐ下へ潜航すればいいんですね?」
ラミエルはこともなげに快諾した。すごいもんだ、彼女の球体は水陸アンド宇宙両用らしい。
この球体というか宇宙船いったいどんな構造なのか、直径数メートルに膨らむと俺達三人が乗ってもけっこう広々と感じられるだけの内部スペースがある。
内部は赤い光で覆われていて、どこが天井だか床だかも分からなくなるのだが、不思議と体の安定性は保てた。俺たちは三人とも床と思える目に見えない平らな部分にひざを抱えて座っている。
ちなみに球体の内部に操縦装置のような物は何も見当たらず、動きはラミエルの手の上のコンパクト型スパコンで遠隔操作されているのだそうだ。
「着きました。ここです」とラミエル。
「海面を見れる?」と麻耶。
ラミエルが手の中のスパコンをちょこちょこといじると、突然床が消えて無くなった。俺はぎょっとして思わずラミエルの体にしがみついた。が、床は消えたのではなく透明になっただけらしい。
球体の真下の海面が手に取れそうなほどによく見える。幸いこの日は快晴。時刻は朝の十時ごろ。さすがに陸地からこれだけ離れると日本の海も綺麗に見える。俺が下の光景に見とれていると、麻耶に耳を?まれてラミエルの体から引き剥がされた。
「いつまでラミちゃんに抱きついてんのよ?エッチ!」
い、いや、そんなつもりは……と言いかけた俺には目もくれず麻耶がラミエルに尋ねる。
「この球体で海底まで潜れる?水深は三百四十五メートルってとこのはずだわ」
「それぐらいなら簡単です。まっすぐ下へ潜航すればいいんですね?」
ラミエルはこともなげに快諾した。すごいもんだ、彼女の球体は水陸アンド宇宙両用らしい。