俺の彼女はインベーダー
俺は少し不安になってきて麻耶に言った。
「なんか攻撃するって言ってるぞ。大丈夫か?」
「日本の自衛隊はね、専守防衛って言って、相手が攻撃してこないと先に手は出せないの。中学の社会の授業で教わったでしょ?憲法第九条!」
いや俺は文系の科目は苦手で社会の授業ってほとんど寝てたからなあ。この辺の事は麻耶に任せよう。
やがて俺達の進行方向に大きな船の影が見えてきた。と言っても大和に比べりゃちっぽけにしか見えない大きさだが。麻耶が不敵な笑みを浮かべてつぶやく。
「ふーん、来たわね。イージス艦のお出ましよ」
麻耶によれば、イージス艦とは複数の海上、空中の敵目標を同時に追跡し攻撃出来る、世界最新鋭のレーダーとミサイルを装備した軍艦だそうだ。もとは米軍が開発したもので、日本の海上自衛隊も計六隻を持っている。どうやらそのうちの一隻が俺達の大和の前に立ちふさがっているらしい。
「こういう時は最初が肝心よ。最初に一発強烈な一撃をお見舞いして相手の戦意をなくさせる」
麻耶が腕組みしながら重々しく言う。なんか変な貫禄がついてきてるな、こいつ。
「ラミちゃん!主砲発射よ!目標は前方のイージス艦」
「は、はい!」
ラミエルが女王様にかしずくメイドのような態度で手元のコンパクト型スパコンを操作する。大和の前甲板の第一主砲三門がいっせいに火を噴いた。ほとんど水平に近い角度で海上自衛隊のイージス艦に向けて飛んで行く。
が、その瞬間麻耶がすっとんきょうな叫びを上げた。
「ちょ、ちょっと、何よ、今の?」
そして驚いた事に、大和の主砲弾は三発ともイージス艦の手前で打ち落とされた!まるでオモチャみたいなイージス艦の艦首の小さな大砲、そしてこちらが主砲を発射した直後に向こうの艦から飛び出したミサイルによってだ。
「なんか攻撃するって言ってるぞ。大丈夫か?」
「日本の自衛隊はね、専守防衛って言って、相手が攻撃してこないと先に手は出せないの。中学の社会の授業で教わったでしょ?憲法第九条!」
いや俺は文系の科目は苦手で社会の授業ってほとんど寝てたからなあ。この辺の事は麻耶に任せよう。
やがて俺達の進行方向に大きな船の影が見えてきた。と言っても大和に比べりゃちっぽけにしか見えない大きさだが。麻耶が不敵な笑みを浮かべてつぶやく。
「ふーん、来たわね。イージス艦のお出ましよ」
麻耶によれば、イージス艦とは複数の海上、空中の敵目標を同時に追跡し攻撃出来る、世界最新鋭のレーダーとミサイルを装備した軍艦だそうだ。もとは米軍が開発したもので、日本の海上自衛隊も計六隻を持っている。どうやらそのうちの一隻が俺達の大和の前に立ちふさがっているらしい。
「こういう時は最初が肝心よ。最初に一発強烈な一撃をお見舞いして相手の戦意をなくさせる」
麻耶が腕組みしながら重々しく言う。なんか変な貫禄がついてきてるな、こいつ。
「ラミちゃん!主砲発射よ!目標は前方のイージス艦」
「は、はい!」
ラミエルが女王様にかしずくメイドのような態度で手元のコンパクト型スパコンを操作する。大和の前甲板の第一主砲三門がいっせいに火を噴いた。ほとんど水平に近い角度で海上自衛隊のイージス艦に向けて飛んで行く。
が、その瞬間麻耶がすっとんきょうな叫びを上げた。
「ちょ、ちょっと、何よ、今の?」
そして驚いた事に、大和の主砲弾は三発ともイージス艦の手前で打ち落とされた!まるでオモチャみたいなイージス艦の艦首の小さな大砲、そしてこちらが主砲を発射した直後に向こうの艦から飛び出したミサイルによってだ。