私と彼とあいつのヒミツ。[上〕
私は止めたが
間に合わなかった
「ねぇねぇ雪斗君!」
奈穂は雪斗に話しかけた
隣にはもちろん陸がいる
「雪斗君って好きな人とかいちゃったりする!?」
栞が自分の両指を重ね
聞いた
その質問に
陸は俯いた
ああー、聞いてしまったぁ…
私はなんだか罪悪感をかんじた
「えー、好きな人…?」
雪斗は軽く頭をかいた
「今は……いる…かな」
聞いた瞬間
奈穂と栞は雪斗に迫った
「え!?だれ!?だれだれ!?」
ただたんに聞きたいのか
期待してるのか…
どっちなんだ?