私と彼とあいつのヒミツ。[上〕
cruelty ー虐待ー
「帰れるか?」
よろよろした動きで
やっと校門についた
「う…ん…大丈夫」
私は腰を押さえる
陸は優しく私の体を支えてくれた
「…ありがと…」
「ん…家まで送ってくよ」
「大丈夫。帰れるよ」
「大丈夫か?」
「うん、じゃあね」
私は校門前で
陸に手を振った
「…じゃあな」
陸が私に背をむけ歩き出した。
「…帰ろ」
私も陸に背中をむけ
歩きだした