私と彼とあいつのヒミツ。[上〕



「な…なにが……」


私の顔は青ざめていた



奥にみえるリビングに
人影がたっていて


その人影は

だれだかわかる


いつもみてる人…


私が心配していた人…。




「お父さん…」


「よぉ…愛瑠…おかえり」


片手には割れたビン
お父さんの顔や腕には
切り傷がみえた


まさか家の中で暴れたのは



お父さん?




「お父さ…どうし…」


私は肩にかけている鞄をギュッと握った



すると
お父さんはズカズカと近寄ってきて
私の腕を掴んだ


そのとき
私の中では


こう思った



"危険だ"




< 104 / 116 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop