私と彼とあいつのヒミツ。[上〕
「な…なにが……」
私の顔は青ざめていた
奥にみえるリビングに
人影がたっていて
その人影は
だれだかわかる
いつもみてる人…
私が心配していた人…。
「お父さん…」
「よぉ…愛瑠…おかえり」
片手には割れたビン
お父さんの顔や腕には
切り傷がみえた
まさか家の中で暴れたのは
お父さん?
「お父さ…どうし…」
私は肩にかけている鞄をギュッと握った
すると
お父さんはズカズカと近寄ってきて
私の腕を掴んだ
そのとき
私の中では
こう思った
"危険だ"
と