私と彼とあいつのヒミツ。[上〕
ちょっとよけたおかげで
割れたビンは
腕に当った


その衝撃でビンは割れた



「い……つ…っ!」


腕からは
血がダラダラと垂れた



「はぁ…はぁ…はぁ…。あぁ?お前…今までなにしてた…?」


「う…っ」


前髪を掴まれ
俯いていた顔を無理矢理上げさせる






歯のガタガタが止まらない


お父さんが怖い



私は怖くて口が震えて
話せなかった


息をするのが精一杯




「なにか喋れ!」


お父さんの空いてる手が
私の頬を殴り付けた



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