私と彼とあいつのヒミツ。[上〕
鏡で自分の顔をみるが
頬を殴られたときの痣が目立った
「あー…ひどいなあ…」
痣を優しく撫でた
すると
プルルルルル
プルルルルル
家電が鳴り
私は小走りで向い
受話器をとった
「もしもし」
『あ、白石(愛瑠)さんのお宅ですか?』
声だけ聞けば
中年ぐらいの男の人の声
「はい…そうですけど…」
『お父さんはいるかな?』
お父さんの知り合い?
…でも…
今のお父さんにはかわれないな…