私と彼とあいつのヒミツ。[上〕
イライラしながら
廊下を歩き
突き当たりを曲がったところで私はだれかにぶつかった



「た…っ」


ぶつけた頭を擦りながら
顔を見上げた



「あ…陸」


まえにいたのは陸で
私は瞬きを何回もした


「愛瑠…」


目をふせ
陸は呟く


やっぱ元気がない
今日ズットボイコットして
どっこいってたんだろ…


聞きたいけど…



「愛瑠…」

聞こえないくらいの小声で
陸がいった

「なに…?」




「…しよ」


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