私と彼とあいつのヒミツ。[上〕
「あ、イく…!」

「り、く…陸!」



この時間が…
一番の楽しみ


そして今日も

その楽しみが過ぎる

と思っていたのだが…




カツ…カツ…カツ


靴の音

廊下から聞こえ
こちらに向ってきていた



「や、やば…だれかきた…」

「う、嘘…どうしよう…」


もちろん焦った


辺りを見渡し
隠れるところを探すと
陸に急に押し込まれた


「いたっ…!陸…?」


気付けば私の周りは
真っくらだった



すぐ鼻につく匂いがきて
ここはどこかわかった



ー…掃除入れ

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