私と彼とあいつのヒミツ。[上〕
お皿とコーヒーを両手で受け取り
呟いた。
目玉焼きを一口囓るが
正直
うまくない…
お母さんが作る方が
美味しい
でも、…
愛情はなんだかこっちの目玉焼きのほうがあった
「…なに笑ってるんだ」
ニヤニヤしてたのか
お父さんは
恥ずかしそうにいう
「フフッ、なんでも~」
「うまくないなら残せよ」
私がニヤニヤしてたのは
不味いと思ったからだろうか
お父さんはそくざにゴミ箱を持ってきた