私と彼とあいつのヒミツ。[上〕

私は雪斗の顔をみると


さっきまで笑っていた顔とは違う

無表情。


背筋が凍った



「…俺は君と陸がどういう関係か、知ってる」


「っ!」


無意識に私は顔を俯かせた



「放課後の教室で、していることも…」


「じゃあまさかあんたは…」


知ってて…?


「ああ…知ってたよ、あのとき入ったのもわざと。そして陸と教室でやったのも、君がいたことを知った上でだ」


じゃあ…
見せびらかしたってわけね…。

だからって


「はは、だから?知ってどうするのよ?」

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