私と彼とあいつのヒミツ。[上〕

真横から声がして
すぐ顔を向けた



「雪斗…！」


「やっぱり好き者どうし、考えることは一緒だね」


ニコッと笑いかけ
近くにきた


「…あんたも陸が心配で…？」


「…もちろんだよ、」


さすがは
陸の親友。

陸のことが好きなだけある。でも…

正直…来てほしくなかったなあ…


「…でも二人で入ったら…怪しまれない？」


「…たしかに…」


「…今日は私いくし、雪斗はまた今度…」


私は精一杯の笑顔で
雪斗にいったが

雪斗はいこうともせず
私の手を握った