私と彼とあいつのヒミツ。[上〕
「え!!?」


急に握られ
青ざめる私。


「いや、俺もいく」


ちょっ…手離して…!


「だから怪しまれるって!」


「大丈夫だ。」


雪斗は握ったままの私の手をみぞおちぐらいの高さまで上げると


「俺は陸一筋だ」



いやいや!
そういう問題じゃなくて!



「よし、はやく入ろう」


「ちょっ…」


勝手に進めるなあ!!








ピンポーン♪


雪斗がインターホンを押すとインターホンから声が聞こえた


『はい』


陸の声だった


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