私と彼とあいつのヒミツ。[上〕
「陸?俺俺!」
雪斗は
インターホンに顔を近付け
にこやかにいった
『…………俺俺詐欺か?』
最初は無言で
返すか心配だったけど
冗談交りの声で陸がいった
「違うよ~!雪斗!」
それに雪斗ものる
『わかってるよ、どうかしたか?』
笑いながら
陸がインターホン越しにいった
「お見舞いにきたんだよ、」
それは私がいった
雪斗がいうかと思ったが
背中を叩かれ
目線を送られ
私がいった