私と彼とあいつのヒミツ。[上〕
「…明日はこれるだろ?」
雪斗の手が陸の頭にのっかった
のった瞬間に陸の体はビクッと震えたのがわかった
「ああ…」
やっぱり私
雪斗ときてよかったかも
二人っきりだったら気まずかった
「ゴホゴホッ」
急に陸が咳込み
雪斗が背中に手をそえた
「大丈夫か?陸?」
「あ、あ…平気だ…」
…やっぱ
雪斗とくるんじゃなかった
雪斗、陸にベッタリ
話しかけにくいじゃん!
「ねぇ陸、お腹空いてない?」