私と彼とあいつのヒミツ。[上〕
学校には邪魔者ばかりだからな
今日もあの女はうっとおしかった。
名前…わすれたけど。
まあ、そんなことはどうでもいい
今は…陸だ。
目の前には
赤い顔をした陸。
「平然な顔して…、なにもしないとでも思った?」
「んなこと…、愛瑠が入ってきたら…」
ああ、そうか
まだ知られてなかったね、
でもまだいわない。
「あの子はまだだよ、この少しの時間までもが惜しいよ、触れていたい…陸…」