私と彼とあいつのヒミツ。[上〕
「え!わりいよ!」
「遠慮しなくていいってえ!」
立ちながら
戯れ合う二人をみて
俺は思った
愛瑠…。なんでこいつが
陸の近くにいる…?
なぜなんだ?
なぜあんな関係をする
ようになった…
なぜ……
「雪斗…?」
名前を呼ばれ
ハッとなった
「あ、ごめん、なに?」
「別に用はないけど…ボーッとしてたし…」
陸が心配そうな目で俺をみてきた
ああ、陸…
そんな顔も愛しいよ