私と彼とあいつのヒミツ。[上〕








「じゃあ私達部活いってくるね」


栞と奈穂は私に手を振り
二人は教室を出ていった



はぁ…私も家に帰らなきゃな…
お父さん大丈夫かなあ…



「愛瑠」


後ろで呼ばれ
私は振り返る


そこには陸がいて

なんだか照れくさそうな顔をしていた


話してないのに
急に話し掛けられ
私もあたふたした



「これ…」

差し出されたのは一枚のCD


私はそのCDを覗き込みながら書いてある文字を読んだ


"caramel★cake"

「これ…!私の好きなバンド!しかも限定版CD!」


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