超短編「蛙が人魚に恋をした」
真夜中のプール
その日、野球部は遅くまで練習をした。






甲子園では一回戦敗退…。受験勉強しなければならないが…。まだエンジンがかからず。






プールで遊んでいた。






「健太!いい加減にしろよ…。帰るぞぉ!」






ざぱぁ…。






「悪い!先帰っててくれ!」






自転車集団の明かりが消えていく。






燃え尽きた俺は…。独りプールで浮いていた。星が綺麗だった。






真夜中に泳ぐのがこんなに気持ちいいとは思わなかった。






平泳ぎしかできない俺は…。くつろいでいた。






カタン!






やべっ!先生か?警備のおっちゃんか?!






慌てて隠れた。






ぱしゃん…。






そこに来たのは…。
白い人魚だった。






こっそり逃げ出すがプールサイドの石で足を切った…。






「痛って…。」






小さな声に気づいた人魚はプールの中へ引っ張ってた。






気づいたらプールサイドで寝ていた。






「誰もいない…。」






自転車に乗り込み帰った。
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