超短編「蛙が人魚に恋をした」
街中…。とにかく、デート…。






映画を見たり、女のコはパスタが好きだって…。川崎が言うから流行りのイタ飯を食べに行き、買い物に付き合った。






「綺麗だね…。」






雑貨屋で髪飾りを見ていた。パールや小さな貝殻が付いている。






こっそり買ってきた…。





夕方…。またプールに来ていた。






「今日はありがとう。」





「あっいや…。別に暇だったしな。あとこれやるよ。」






髪飾りに驚いていた。
「助けてもらったしな…。」






そのまま、プールサイドで夕陽が沈むまで座っていた。






「なぁ…。龍崎。いつ帰るんだ?」






「…。もう少しかな。もう少し…。」






「なぁ…。龍崎。夏実て呼んでいい?」






「うん…。いいよ。私も健太て呼ぼうかな。」






「なぁ…。夏実。」






そのまま、キスをした…。






夏実は怒らなかった。






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