鎖乱ーサランー
星野さんってなんか
変わってるよな‥
星野さんは近くにあった
蕎麦屋さんに
入って行った。
「あ‥」
私、蕎麦アレルギーなんだけどな‥
『いらっしゃい』
中年くらいの女の人が
私たちに愛想良く言う。
私たちは適当に席についた。
『ご注文は?』
さっきの中年くらいの女の人が
注文を取りに来た。
『ざるそば2つ』
星野さんは勝手に私の分まで
注文してしまった。
どうしよう‥
『あのさ』
星野さんの声に頭を上げると
真剣な星野さんの顔。
『もうちょっと警戒心持て』
「は‥?」
何、急に
『見ず知らずの男にヒョイヒョイ
着いていくなっつってんの』
「別についていってないですけど」